毎回いろんな方にご協力頂き、その人のその時のテーマにあった眼鏡を紹介していきます。
NORMAL & COLOR
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眼鏡は個々に良さがあるので1本の決めるのはいつもとっても難しいです。まあ、そこが楽しいところなのですが…。いつも、最終段階に来るといろんな角度から眼鏡を掛けている人を見つめながら、いつもの服装や持っている眼鏡を思い返し、これからどう使うかも考えて、決めていきます。今回は「NORMAL & COLOR」にそって、今までとは違ういとうせいこうさんはどれだ!と考えて1本が決まりました。いとうせいこうさんが候補4本の眼鏡それぞれを気に入ったコメントも自分の眼鏡選びのご参考にしてみて下さい。
J.F.Rey
jf1133 col.1420 - FRANCE
裸眼 左右ともに0.05以下。使用レンズ SEIKO スペリオールP-1
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自分ではなかなか選ばないリゾート感に満ちた、遊び眼鏡。しかし、何事によらず、自分で選ばないで来たものの中にこそ新しい自分の可能性があるわけで、このJ.F.Reyはその典型でした。かけると何十年も使っていたみたいにしっくりくる。外すと“不埒”なのに、かけると真面目。そういう人間としての幅も欲しい、と思いました。そと、レンズなんですが、こんなに進化しているとは……。僕は遠近両用なのですが、その度が精妙に反映されているのです。そして断然軽い。ちょっと革命的な軽さです。
お世話になってます。FROSTの眼鏡です。ある意味、僕が使ってきたFROSTの中では落ち着いた方なのかもしれません。色がまず穏やか。暖色で、木や木の実に近い。スーツに合うだろうなと思います。というか、スーツが着たくなります。森の中でも都会でも。
横から来た人は、僕をポップな人だと思うでしょう。正面から来た人は透明感のある人だと思うでしょう。両方を見た人は、僕をもっとよく知りたくなるでしょう。つまり、かける僕にとっては得ばかりの眼鏡。しかし、僕はそういう得を避けて眼鏡人生を歩んできてしまったのです。攻めの眼鏡を、これからは心がけます。
かける前から、ああこれは似合うなと思いました。自分のテリトリーの中にある形。しかし、色が独特です。独特なんだけど、たぶん遠くからではわからない。近くに寄ってくるにつれ印象が変わる。でも、眼鏡のせいだとは気づかない。そういうスネークインの効果がある。これ、キモノに合うでしょうね。帯の色を合わせたりするのが楽しそう」
いとうせいこう
1961年3月19日生まれ。東京都出身。
1988
年に小説『ノーライフ・キング』でデビュー。真新しいテーマと独特の文体で注目され、その後も小説、ルポルタージュ、エッセイなど、数多くの著書を発表す
る。1999年、『ボタニカル・ライフ』で第15回講談社エッセイ賞受賞。執筆活動を続ける一方で、宮沢章夫、竹中直人、シティボーイズらと数多くの舞
台・ライブをこなす。盟友・みうらじゅんとは共作『見仏記』で新たな仏像の鑑賞を発信し、武道館を超満員にするほどの大人気イベント『スライドショー』を
プロデュースするなど、常に先の感覚を走り創作し続けるクリエーター。
また、音楽家としてもジャパニーズヒップホップの先駆者として活躍し、カルチャーシーン全般に影響を与えた。近年は『連載小説空間 through いとう せいこう』や『plants +』などで、ウェブサイトの可能性にも挑んでいる。
OFFICIAL HOME PAGE 『WATCH SEIKO』 http://www.cubeinc.co.jp/ito